新米は3割安、9月は4,531品目が値上げ|2026年秋の食費の守り方
最終更新: 2026年8月/最終確認: 2026年8月(品目数・価格は本文に記載の時点のものです)
こんにちは、ロッキーです。
手取り12万円(基本給14万円)からスタートして、固定費の見直し→先取り貯金→NISAの順番で、貯金500万円を作った元公務員です。
今年の7月に値上げ2,566品目の話を書きました。あのときは「値上げは止められないから、自分で決められる固定費で取り返そう」という話をしました。
今回はその続きです。ただし、前回とは景色が少し違います。
9月の食品値上げは4,531品目。2026年に入ってからの単月で最多です。平均の値上げ率は15%(帝国データバンク・2026年7月31日発表)。
その一方で、お米は昨年より安くなっています。全国のスーパーで売られた5kgの平均価格は3,191円。2026年産の新米にいたっては、前年比で約3割安という水準で商戦が始まりました。
上がるものと、下がるものが、同時に起きている。これが2026年8月の食卓の現在地です。
この記事でわかること
- 9月に上がるのは「何」なのか(4,531品目の中身。すべてが上がるわけではありません)
- お米はいまいくらなのか(最新の平均価格と、8月に入って起きた小さな変化)
- 買いだめが効くもの・意味がないもの(私が使っている3つの判断軸)
- 値上げの2年間で、私の食費が実際どうなったか(結論から言うと、増えました)
結論|9月に上がるもの、いま下がっているもの
先に全体像を置きます。

| 区分 | いま起きていること | 数字 |
|---|---|---|
| 上がる | 9月の食品値上げ | 4,531品目(年内最多・平均値上げ率15%) |
| 上がる | 2026年の年間累計 | 18,347品目(1〜11月判明分・5年連続で1万品目超) |
| 下がる | スーパーのお米5kg | 3,191円(8月10〜16日の全国平均・税込) |
| 下がる | 2026年産の新米 | 前年比 約3割安で商戦スタート |
(出典: 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年8月/農林水産省「米の価格」のPOSデータ)
ニュースの見出しだけを追いかけていると、「また値上げか」で終わってしまいます。でも実際には、主食は去年より安く買えて、加工食品や調味料は上がっている。同じ「食費」の中で、逆向きの力が同時に働いているんです。
もう一つ、先に書いておきます。この4,531品目という数字は、値上げの全部ではありません。値段はそのままで内容量が減るタイプの改定、いわゆる「ステルス値上げ」や、生鮮食品の値動きは、この数え方には表れません。あとで詳しく書きます。
だから、この記事でお伝えしたいのは節約テクニックではありません。どこが上がって、どこが下がっているのかを見分けること。そのうえで、自分の家計のどこを守るか優先順位を決める。順番としては、それが先です。
上がるもの|9月の4,531品目は「何が」上がるのか
まずは上がるほうから。
単月で4,000品目超えは、2023年10月以来
帝国データバンクの調査によると、2026年9月に値上げされる食品は4,531品目。2026年に入ってからの単月では最多で、単月で4,000品目を超えるのは2023年10月(4,758品目)以来の水準です。
前後の月と並べると、9月の突出ぶりが分かります。
- 8月: 2,311品目
- 9月: 4,531品目
- 10月: 2,720品目(7月末時点の判明分。3,000品目を超える見通しではあります)
そして2026年1〜11月の累計は18,347品目。年間1万品目を超えるのは、2022年から数えて5年連続になります。
平均の値上げ率は月平均15%。これは後で買いだめの話をするときに使う数字なので、頭の片隅に置いておいてください。
上がるのは調味料と加工食品。冷凍食品とすり身製品が目立ちます
問題は「何が」上がるかです。帝国データバンクの資料で9月の内訳を見ると、調味料が1,892品目、加工食品が1,818品目。この2つで4,531品目の8割を超えます。生鮮食品ではなく、調味料と加工食品が9月の主戦場です。
加工食品の中身は、9月1日納品分から一斉に改定されるメーカーの発表を並べると見えてきます。
- 冷凍食品(日清食品、ニッスイ、ニップン、テーブルマークなど大手が9月1日から)
- すり身製品(紀文の練り製品567品、ニッスイのちくわ・魚肉ソーセージなど)
- 調味料(しょうゆ、だし、たれなど)
そして8月からすでに上がっているのが、ハム・ソーセージ、カップ麺、缶詰(帝国データバンクの8月分では加工食品1,419品目の中心)です。
年間の累計で見ても、分野別では加工食品6,667品目、調味料5,197品目、酒類・飲料3,274品目、菓子1,219品目という並びです。値上げの主戦場が生鮮食品ではなく加工食品と調味料だということは、数字からも分かります。
この並びで気になるのは、ちくわとかまぼことハムです。
私は筋トレをしていて、体づくりに気を使う時期は、自分が食べるものは自分で買うようにしています。そういう目で見ると、8月と9月の一覧には「安くてタンパク質が摂れる食材」がきれいに並んでいるんです。ちくわ、魚肉ソーセージ、サバ缶、ツナ缶。どれも、お金をかけずにタンパク質を確保したい人が頼ってきた食材です。
お米(炭水化物)は下がって、タンパク源は上がる。栄養・ボディメイクの観点で見ると、実はけっこう厳しい方向の値上げだなあ、と感じています。私自身もこういった食材に頼っている部分もあるので、まさに直撃です。
品目数の一覧には出てこない値上げも
ただ、正直に言うと、この2年で私にいちばん影響があったのは、一覧に載っている食材ではありませんでした。お米とホエイプロテインです。そこに卵、野菜、コーヒーが続きます。どれもよく口にするものなので、上がったぶんがそのまま効きました。プロテインは特にホエイの上がり方がきつくて、実際に質を変えたり、一部をソイプロテインに切り替えたりもしています。(お米はいま下がってきています。ただ、私の実感は少し違うので、それは次の章で正直に書きます)
そして、ここが今回いちばんお伝えしたいことの一つなのですが、いま挙げたもののうち、9月の4,531品目という数字に表れてくるものは、ほとんどありません。
たとえばプロテイン。明治は2026年7月、「ザバス」の粉末プロテイン14品について、2026年9月以降に内容量を変更すると発表しました。ホエイプロテイン100は980gから800gへ。減り幅は約18%です。値札が同じでも、袋の中身が2割近く減れば、1回あたりの負担は確実に上がります。値札を見ているだけでは気づけないタイプの値上げです。

コーヒーもそうです。キーコーヒーは2026年3月の納品分から、UCC上島珈琲も3月の出荷分から改定していて、店頭価格に出てきたのは春から初夏にかけてでした。9月の一覧には載りませんが、家計にはもう乗っています。
卵と野菜にいたっては生鮮食品なので、そもそも帝国データバンクが数えている加工食品・調味料の品目数には入りません。
だから、9月の一覧に自分がよく買うものが載っていなくても、安心はできないんです。見るべきは一覧のほうではなく、自分がいつも買っているもののほうだと思っています。
値上げの理由は、去年と変わっていません
値上げの要因は複数回答で、原材料高が90.9%、物流費が65.8%、包装・資材が64.0%、中東情勢に由来するものが27.8%。前回の記事で書いたときと、構図はほとんど変わっていません。
一時的な事情ではない、ということですね。前回「値上げの流れそのものはしばらく続きそう」と書きましたが、残念ながら今回もその見立てを変える材料は見つかりませんでした。
下がるもの|お米はいま、いくらまで戻った?
ここからは下がっているほうの話です。ここが今回の記事でいちばんお伝えしたい部分になります。
5kgで3,191円。8月に一度上がって、また下がりました
農林水産省は、全国約1,000店舗のスーパーのPOSデータをもとに、お米の平均価格を毎週公表しています。
最新の発表(8月21日)によると、8月10〜16日に売られたお米5kgの平均価格は3,191円(税込)。前の週より29円安く、3,200円台を2週ぶりに下回りました。その前の週には7週ぶりの値上がり(+22円)があったばかりなので、1週間で下げに戻った形です。
直近の流れを並べるとこうです。
| 販売週 | 5kgの平均価格 | 前週比 |
|---|---|---|
| 7月27〜8月2日 | 3,198円 | -113円(6週連続の下落) |
| 8月3〜9日 | 3,220円 | +22円(7週ぶりの値上がり) |
| 8月10〜16日 | 3,191円 | -29円(再び下落) |
内訳は、銘柄米が3,211円(前週比-44円)、ブレンド米やプライベートブランド商品などが3,094円(同+15円)。
前の年の同じ時期より16%安く、最高値をつけた昨年末から年始の頃と比べると1,200円ほど下がっています。だいぶ景色が変わりました。ただ、8月に入って一度値上がりした週もあったように、一直線に下がり続けているわけではありません。
農水省は8月頭の値上がりについて「価格の下落基調が変わったとは判断できない」との見方を示していて、実際に翌週は下げに戻りました。それでも、「このまま下がり続ける」と決まったわけではないということは、頭に置いておきたいところです。政府が昨年放出した備蓄米を秋以降に買い戻す方針でいることも、価格を支える方向に働く材料です。
新米は前年比3割安で商戦スタート
2026年産の新米は、前年比で約3割安という水準で商戦がスタートしました。
具体例をひとつ。首都圏のあるスーパーでは7月31日、宮崎県産コシヒカリの新米5kgを2,990円(税抜き)で売り出しています。前年より1,200円安い値付けです。
ここで一つだけ、細かいけれど大事な注意を。この2,990円は税抜きの価格です。一方、さきほどの3,191円という平均価格は税込み。値札を見比べるときは、どちらの表示かを確認してください。同じ「2,990円」でも、税込みなら3,229円になります。安く見えるほうだけを覚えて帰ると、レジで「あれ?思ったより高い?」となり、勘違いにつながります。
背景にあるのは、在庫と生産量です。民間の業者が抱えるお米の在庫は6月末で243万トンと過去最大の水準になっていて、2026年産の生産量も732万トンと、農水省が見込む需要の上限を上回る見通しです。お米が余っているというのが、価格が下がっている理由になります。
ふるさと納税でお米、という選択肢
私はふるさと納税を公務員時代に6〜7年やっていました。いまは収入が変わって、寄付できる上限額が小さくなったので休止しています。
私が選んでいたのは、ご褒美としての名産品やフルーツと、タオルやティッシュなどの日用品でした。日用品はまとめて届くので、実は今でも在庫に余裕があります😊 生活必需品を返礼品でまかなえたのは、家計の守りとしてかなり効きました。
一方で、お米の返礼品はほとんど選んだことがありません。ただ、いまの価格とこの記事で見てきた流れを踏まえると、ふるさと納税を使える収入がある方にとって、お米は選択肢として有力だと思います。やり方はこちらの記事にまとめているので、あわせて読んでみてください。
私自身は、買い方を変えていません
ここも正直に書いておきます。値上げが続いた間も、私はお米の買い方をほとんど変えていません。
ただ、値段は上がりました。そして、昨年上がったところから大幅に下がった、という実感はありません。全国平均では前年より16%安いという数字が出ていますが、私の手元の感覚は「去年上がった水準から、少し動いたかな」くらいなんです。
これは、私の感覚がずれているという話ではないと思っています。さきほどの平均価格は、全国約1,000店舗の「スーパー」のPOSデータです。買う場所や銘柄が違えば、値段の動き方も違います。思い返すと、私の場合は去年の時点で平均より少し安めに買えていたようで、そこから見ると下げ幅が小さく感じるのかもしれません。
ニュースで「米が安くなった」と聞いてもピンとこなかった方は、それでいいんだと思います。
買いだめは効く?|私が使っている3つの判断軸
「9月に上がるなら、8月のうちに買っておいたほうがいいのでは?」
ここが、この記事を読んでくださっている方が一番知りたいところだと思います。先に答えを言うと、損得は「買いだめするかどうか」ではなく、「何を買いだめするか」で決まります。同じ15%の値上げでも、買いだめが効く商品と、かえって損になる商品がはっきり分かれるからです。
だからこの章では、その見分けに私が使っている3つの判断軸をお渡しします。
まず、値上げ15%を自分の買い物に置き換えてみる
平均値上げ率は15%でした。これを実際の金額にしてみます。
たとえば、いつも300円で買っている缶詰。15%上がると345円になります。差額は1個45円です。
10個買いだめすれば450円、20個なら900円。ここで、手が止まりませんか。数字にしてみると、思っていたより地味なんです。
もちろん450円は450円で、価値のあるお金です。ただ、その450円のために、置き場所と管理の手間と「使い切らなきゃ」というプレッシャーを引き受けるかどうか。天秤にかけるのは、そこだと思います。
判断軸①:賞味期限は半年以上あるか
値上げは9月に起きて、その後もしばらく戻りません。買いだめの効果は、その在庫を使い切るまで続きます。
逆に言えば、すぐ期限が来るものを買いだめしても、効果は数週間で終わります。ここが分かれ目です。常温で半年以上もつもの(缶詰、乾麺、レトルト、未開封の調味料)は買いだめが効きやすく、期限の短いものは効きにくい。実は私も、買いだめした食材の賞味期限にギリギリで気づいて、慌てて消費した経験が少なくありません😭
判断軸②:いつも使っているものか
これが一番大事かもしれません。
買いだめが失敗する典型は、「安いから」と普段使わないものを買うことです。使い慣れていない食材は、結局そのまま賞味期限を迎えます。値上げ分の45円を惜しんで、300円まるごと捨てることになったら本末転倒です。
買いだめしていいのは、この1年、確実に何度もリピートしてきたものだけ。買い物メモではなく、レシートやアプリの履歴を見て決めるのが確実です。
判断軸③:置き場所と、管理のコストが見合うか
見落とされがちなのがここです。
とくに冷凍食品は要注意で、冷凍庫の容量には物理的な上限があります。詰め込みすぎると冷却効率が落ちて電気代に響きますし、奥に入ったものは忘れます。9月の値上げで冷凍食品が目立つと聞くと買いだめしたくなりますが、冷凍庫の空きスペース以上には買えません。
そして常温のストックも、置き場所が生活スペースを圧迫すると、それ自体がストレスになります。食材のために住居費を払ってしまうイメージですね。
前回の記事で「1円安い卵を探して何軒もスーパーを回るのはやめていい」と書きました。買いだめも同じで、やりすぎると節約が目的ではなく作業になります。
買いだめが向かない人もいます
ここは正直にお伝えします。次のような方は、9月の値上げを前にしても、買いだめしないほうがうまくいくと思っています。
- 収納や冷凍庫に余裕がない方(ストックが生活スペースを圧迫すると、浮いた数百円では釣り合いません)
- 食材を余らせてしまうことが多い方(値上げ分より、捨てる金額のほうが大きくなります)
- 手元の現金に余裕がない方(買いだめは先にまとめてお金が出ていきます。目先の家計が苦しくなるなら本末転倒です)
- 献立が週ごとに変わる方(同じものを確実に使い切れる見通しがないと、判断軸②を満たせません)
私自身、体づくりに気を使う時期は食べるものが決まってくるので買いだめの相性はいいほうですが、そうでない時期はほとんどしません。買いだめが正解の人と、そうでない人がいる。それだけの話だと思っています。
じゃあ、結局どうすればいいの?
3つの軸を全部満たすものだけ、いつもより少し多めに。それで十分だと思います。缶詰や乾麺を普段の1.5倍くらい買っておく、くらいの温度感です。棚を埋め尽くす必要はありません。
2027年4月に、食料品の消費税が下がるかもしれません
もうひとつ、買いだめを考えるうえで知っておきたい話があります。
2026年8月5日、政府は飲食料品の消費税率を8%から1%に引き下げる基本方針を臨時閣議で決定しました。期間は2027年4月1日からの2年間とされています。
ただし、決まったのは政府の方針までで、法律はまだ成立していません。9月に税制改正大綱がまとまり、その後の国会での審議を経て初めて決まります。時期も内容も、これから動く可能性があります。
それでも、方向として「2027年4月に食料品の税率が下がるかもしれない」という材料があるなら、何年分も買い込むような長期の買いだめは、少し慎重でいいのかもしれないと私は見ています。この話はまだ確定していない部分が多いので、別の記事で改めて詳しく整理するつもりです。
値上げの2年間で、私の食費はどうなったか
最後に、私自身の話をさせてください。
私は家計簿を5年以上つけています。だから、値上げが本格化してからの2年間で、食費という項目がどう動いたかを、記憶ではなく記録で振り返ることができます。
結論から言うと、増えています
正直に書きます。増えています。
減らす努力をしていないわけではありません。鶏むね肉やレバーのように、安くてタンパク質が摂れる食材を中心に選んでいます。それでもスーパーのレジで「えっ、金額がこんなにいっているんだ」と思う場面が、しばしばあります。
ここが、今回いちばん書いておきたかったところです。ニュースは「米の価格が下がった」と言う。実際に前年比から見てみても、価格の推移として数字は確かに下がっている。それなのに、食費は増えている。平均が下がることと、自分の財布が軽くなることは、別の話なんです。
なぜズレるのか。理由はこの記事の前半で書いたとおりです。下がっているのは主食で、上がっているのは調味料と加工食品。そこに、内容量が減るタイプの値上げと、品目数には表れない卵や野菜の値動きが乗ってきます。お米が5kgで100円下がっても、ほかが平均15%上がっていれば、合計は簡単に打ち消されます。
だから「米が安くなったはずなのに、食費が減らない」と感じている方は、家計の管理が下手なわけではありません。そういう構造になっている、というだけの話だと思います。
変えたこと:レシートの合計ではなく「単価」で見るようになりました
値上げが続いた時期に、私の中で一番変わったのは見る単位でした。
以前はレシートの合計額を見て「今月は使いすぎた」と反省していました。でもそれだと、値上げのせいなのか、自分の買い方のせいなのかが分かりません。値上げ局面では、去年と同じ買い方をしていても合計は増えます。そこで落ち込むのは、あまり意味がなかったな、と。
いま見ているのは、100gあたりの単価です。タンパク質を摂る食材なら、値段とタンパク質の量を見比べて、「タンパク質1gあたりでいくらか」まで計算することもあります。単価で見ていれば、袋の中身が減るステルス値上げにも気づけます。合計額は値上げで増えても、単価で選べていれば、そこはコントロールできている。値上げのせいと、自分のせいを分けて見るようになってから、家計簿を開くのがずいぶん気楽になりました。
減らしたこと:ひとりで行く外食
はっきり減ったのは外食です。とくに、自分ひとりで行く外食がかなり減りました。
理由は値上げだけではありません。公務員を辞めて個人事業主になり、収入が毎月一定ではなくなったことも大きいです。読めない月がある状態だと、ひとりの食事にお金を出す気にはならなくなりました。
ただし、ここには線を引いています。友達や誰かと行く食事は、削る対象にしていません。もちろん高そうなお店なら躊躇はしますが、この出費は私にとって「豊かな浪費」。値段の話より先に、喜んで払うと決めているお金です。
節約の記事を読んでいると、外食は真っ先に削る対象として出てきます。私も、ひとりの分は削りました。でも、人と会う食事まで削ってしまうと、何のために節約しているのかが分からなくなる気がしています。
削る場所と、削らない場所を先に決めておく。そうしておくと、値上げのニュースが来るたびに全部を我慢しなくてすみます。
戻すもの・戻さないもの
お米が落ち着いてきたことで、我慢していたものを戻すかどうか、という判断が出てきます。ここは分けて考えています。
まず、これからも増やしていくのはできるだけ自炊することです。ひとりの外食を減らしたぶん、自分で作る回数が増えました。値上げのニュースを見て身構えるより、自炊の割合を上げるほうが、私の場合は結果的に効いています。
そして、値上げが続いても買い方を落とさないと決めているのが、安いタンパク源です。ボディメイクを続けている以上、ここは削れません。鶏むね肉、卵、豆腐、納豆。9月にちくわやかまぼこが上がっても、この土台の部分は買い続けるつもりです。
前回の記事でも書きましたが、健康そのものが資産です。食費を削って体調を崩したら、削った額の何倍も高くつきます。だからここだけは、値段が上がっても順番を落とさないようにしています。
逆に、増やさないと決めているのは、さきほど書いたひとりの外食です。たまには行くこともあると思いますが、以前のペースに戻すつもりは、いまのところありません。制約があったから見直せたものは、確かにありました。
そして、食費だけで戦わないこと
ここまで食費の話をしてきましたが、最後に前回の記事と同じことを、もう一度だけ書かせてください。
食費は変動費です。毎回・ずっと気を張り続けないと効果が出ない種類の支出で、しかも上限があります。9月に4,531品目が上がっても、そこで取り返せる額には限りがあるんです。
一方、固定費は一度見直せば来月からずっと効きます。スマホ代を月3,000円下げれば、9月の値上げがあろうとなかろうと、毎月3,000円が浮き続けます。
食費などの変動費は、できる範囲で満足度を落とさずに守る。固定費は、一度見直して仕組み化する。この二本立てにしておくと、値上げのニュースが来るたびに消耗せずにすみます。具体的な固定費の見直し方は、前回の記事にまとめています。
まとめ
- 2026年9月の食品値上げは4,531品目で年内最多。平均値上げ率は15%で、調味料と加工食品(冷凍食品・すり身製品など)が中心です。ハム・ソーセージ・カップ麺・缶詰は8月からすでに上がっています
- 一方でお米は5kg3,191円(8月10〜16日の全国平均・税込)。新米は前年比約3割安で商戦がスタートしました。8月には一時値上がりした週もあり、一直線に下がり続ける保証はありません
- 品目数は値上げの全部ではありません。内容量が減るタイプの改定(ザバスの粉末プロテイン14品は9月以降に約11〜22%の内容量変更)や、卵・野菜など生鮮食品の値動きは、この数え方には表れません
- 私自身の食費は、この2年で増えました。安い食材を選んでいてもです。平均が下がることと、自分の財布が軽くなることは別の話でした
- 買いだめは、商品と自分の状況ごとに最適解が変わります。①賞味期限が半年以上 ②確実にリピートしているもの ③置き場所と手間が見合う——この3つを満たすものだけ、いつもより少し多めに
- 2027年4月から飲食料品の消費税を1%にする方針が閣議決定されています。ただし法律はまだ成立していません
- 食費で取り返せる額には限りがあります。変動費は満足度を落とさず守る・固定費は仕組み化するの二本立てで
「値上げ4,531品目」という見出しを見た瞬間は、私も身構えました。でも中身を見てみると、上がるのは調味料と加工食品が中心で、主食は去年より安い。全部が同じ方向に動いているわけではなかったんです。
とはいえ、私の食費は増えていました。平均が下がっても、自分の財布が軽くなるとは限らない。それでも、どこが上がってどこが下がっているのかが分かっていれば、次の一手は選べます。
まずは今日の買い物で、いつも買っているものの値札を一つだけ見てみてください。上がっているのか、下がっているのか。それだけで、次の一手はずいぶん決めやすくなりますよ。
参考にした資料
- 帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2026年8月」(2026年7月31日発表/9月の品目数・平均値上げ率・値上げ要因。9月の分野別内訳は同ページのPDF資料4ページ目)
- 各社の価格改定のお知らせ: 紀文食品(水産練り製品など567品・9月1日店着分から)/日清食品(冷凍食品・9月1日納品分から)/テーブルマーク(冷凍食品・9月1日納品分から)/ニッスイ(家庭用冷凍食品・加工食品・9月1日から)
- NHK「コメの民間在庫量 243万トン 6月末時点で過去最大に」(2026年7月24日/在庫量と2026年産の生産見通し)
- 農林水産省「米の価格を知りたい」(スーパーのPOSデータによる週次の平均価格。毎週金曜に更新)
- 時事ドットコム「お米の値段 スーパーでのコメの平均価格 2026年」(価格推移のグラフ)
- 日本農業新聞「新米店頭に 前年比2、3割安」(2026年産新米の商戦開始時の価格)
- 時事ドットコム「消費減税方針を閣議決定 食品1%、来年4月から2年間」(2026年8月5日の閣議決定)
- 明治「価格改定および内容量変更について」(2026年7月発表/ザバス粉末プロテイン14品の内容量を2026年9月以降に約11〜22%変更)
- コーヒーの価格改定時期: 値上げレーダー/プライシー(キーコーヒー2026年3月納品分から・UCC上島珈琲2026年3月出荷分から)
※品目数・価格は本文に記載した時点のものです。お米の平均価格は毎週更新されるため、最新の数字は農林水産省のページでご確認ください。