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エアコンの型落ちはいつ買う?|来年の省エネ基準を前に、今年のうちに検討しておきたい理由

秋のリビングで、ノートとペン、電卓、ノートパソコンを前にエアコンの買い替えを検討する男性のイラスト。右上に壁掛けエアコン、窓の外は紅葉。文字は「数年以内に買い替えるなら エアコンの検討は今から」
rocky-enrich

最終更新: 2026年10月/最終確認: 2026年10月23日(資源エネルギー庁・経済産業省・メーカー・価格.comなどの公式ページで確認した内容です)

2年前の夏、エアコンを慌てて買い替えました。

夏本番になってきて、いざ使おうとしたら、調子が悪かったんです。注文したのは7月で、設置は8月。工事まで、3〜4週間も待つことになりました。

値段には、今も納得しています。型落ちの機種を、価格.comで比べて選んだからです。それでも、慌てて買ったことは、後悔として残りました。

エアコンに限らず、家電のように大きな出費になるものは、慌てて買うのではなく、予定を組んで買うものでした。将来設計や人生設計といったライフプランを立てておく大切さに気づかされたのも、このときです。

まずは、今のエアコンをいつごろ買ったか、思い出してみてください。賃貸で最初から付いていたエアコンなら、思っているより古いこともあります。調子が悪いと感じたら、室内機の側面か底面のラベルで製造年を確かめてみてください(場所はメーカーや機種によって違います)。10年前後なら、買い替えの予定を立て始める目安です(修理用の部品をメーカーが持っているのは、製造が終わってからおよそ10年が一般的です)。

もうひとつ、2027年4月からは、エアコンの省エネ基準が新しくなります。今より高い省エネ性能が求められるため、安い機種が選びにくくなり、値段も上がるかもしれません。数年以内に買い替えそうな人ほど、今年のうちに、まずは検討するなど動いておいたほうがいいと思っています。

読者さん
読者さん

まだ壊れていないのに、もう考え始めたほうがいいんですか?

ロッキー
ロッキー

今のエアコンが元気なら、慌てなくて大丈夫です。ただ、数年以内に買い替えるつもりなら、本格的に使い始める前に一度検討して、型落ちの時期や補助の条件を見ながら、必要に応じて買うのがおすすめです。私は夏に慌てて買ったので、工事が思った以上に先の日程になり、新しいエアコンをなかなか使えませんでした。

読者さん
読者さん

型落ちを狙うなら、いつがいいんですか?

ロッキー
ロッキー

上位の機種なら11月〜年末、シンプルな機種なら2〜3月ごろが狙い目です。2027年4月に基準が変わる前に選べますし、補助金を出している自治体なら、その条件も早めに調べておけます。

慌てて買い替えなくていい理由は、前編の「エアコンは今すぐ買い替えるべき?」に書きました。今回は、実際に買ったときの失敗と、これから買う人に向けた時期の選び方です。

2年前の失敗|慌てて買ったら、工事まで3〜4週間待つことに

前のエアコンは、前編でも触れた、20年以上使った機種です。7月に注文して、工事は3〜4週間先。経済産業省も、エアコンの購入・設置・修理は例年夏に入ってから集中して待ち時間が出るとして、夏の前の試運転を呼びかけています。

経済産業研究所が家電の販売データを分析した論文でも、エアコンは例年6月から販売が増え、7月がピークです。私が買ったのは、ちょうど販売がいちばん多い時期だったんです。繁忙期を外していれば、ここまで待たずに済んだと思っています。

電圧も、確かめないまま選んでいました

あとで気づいたことが、もうひとつあります。わが家は200Vにも対応していたのに、家の電圧を確かめないまま、100Vの機種を選んでいました。型番までネットで調べていたのに、電源の欄までは見ていなかったのです。

使い始めると、部屋が冷えるまでに時間がかかりました。パナソニックのよくある質問にも、同じ畳数用なら一般的には200Vのほうが早く設定温度に届く、とあります。一方で、最近ほかの見積もりで業者さんに聞くと、「冷える力は100Vでも200Vでも大差ない」とのこと。結局のところ、原因は、電圧だけではなかったのかもしれません(苦笑)。

前編を書いたころは後悔していましたが、いまは、あのとき買ったこと自体は最善だったと思っています。ただ、事前に調べておけばよかった、という気持ちは残りました。電圧の確かめ方は、このあとのチェックリストにまとめました。

2027年4月の新しい省エネ基準|今年のうちに買うか検討したい理由

基準が変わると、なぜ値段が上がりやすいの?

新しい基準では、今より高い省エネ性能が求められます。各社は、効率のよい部品を使ったり、本体を大きくしたりして対応していて、国も、省エネ性能の向上に伴って販売価格が上がる可能性がある、と書いています。

とはいえ、基準に届かない機種が、売れなくなるわけではありません。メーカーが1年間に出荷する製品全体の平均で見る仕組みで、資源エネルギー庁も、基準値を満たさない製品の製造・出荷を禁止するものではない、と説明しています(前編で詳しく書きました)。

平均で見られる以上、メーカーは省エネ性能の高い機種を増やしていく、というのが私の見立てです。型落ちで選べる安い機種も、これから減っていくかもしれません。

型落ちを狙うなら、新しいモデルが出たあとが目安

新しいモデルは、機能の多い上位の機種なら10月末〜11月、機能をしぼったシンプルな機種なら年明けから春先(1〜3月ごろ)に出ることが多いです。今年も、三菱電機・日立・ダイキンが、上位機種の新しいモデルを10月末〜11月に発売すると発表しました。新しいモデルが出れば、前のモデルは型落ちになります。

経済産業研究所の論文によると、同じくらいの能力と省エネ性能なら、発売から1か月たつごとに平均で約840円ずつ安くなる傾向でした(1998〜2019年のデータ)。つまり、型落ちになるころには、値段もこなれているということ。狙いやすいのは、上位の機種なら11月〜年末、シンプルな機種なら2〜3月ごろです。

ただ、型落ちは在庫がなくなれば終わりで、値下がりを待ちすぎて欲しい畳数が売り切れては元も子もありません。新しいモデルが出る少し前から、前のモデルの値段をチェックしておくと安心です。

いま使えているエアコンを、急いで替える必要はありません。そのうえで、数年以内に買い替えるつもりなら、来年(2027年4月)の基準を見すえて、今年のうちに買うかどうか検討しておくのがおすすめです。これからの時期は値段のこなれた型落ちが出てきますし、2027年4月からは、安い機種が選びにくくなるかもしれません。上位の機種を考えているなら、今年中に買ってしまうのも十分ありだと思います。シンプルな機種でも、2〜3月ごろまでに選べば、新しい基準の前に買えるでしょう。

わが家も、もう1台を買い替えることになりました

前編で書いた、製造から10年を超えた機種のことです。私の部屋とは別の部屋のエアコンで、買い替えることになりました。

後押しになったのは、自治体の補助。先着順だったので、早めに動けました。予定を組んでおくと、こういう機会にも合わせやすくなります。

買う前のチェックリスト|予定を組むときに見る7つ

これから買い替えを考える人は、次の7つを順に確かめてみてください。

  • 部屋に合う能力(畳数):広さに加えて、造り(木造か鉄筋か)や向きも伝えて相談する
  • 省エネ性能(APF・★の数):ラベルの★の数と年間の目安電気料金を、同じ能力の機種どうしで比べる
  • 型落ちかどうか:型番を検索して、発売の時期と新しいモデルとの違いを見る
  • 工事費込みの総額:標準工事に何が入るか、電源の工事や古いエアコンの処分が別かを確かめる
  • 工事の日程:注文から何日で来てもらえるかを聞く。夏は待つ前提で考える
  • 自治体の補助:使えそうなら、注文する前に条件を確かめる(次の章)
  • 家の電圧:100Vか200Vかを、コンセントの形か今の機種の型番で確かめる
エアコンを買う前のチェックリスト。部屋に合う能力(畳数)、省エネ性能(★の数と年間の目安電気料金)、型落ちかどうか(型番で検索)、工事費込みの総額、工事の日程、自治体の補助、家の電圧(コンセントの形か型番)の7つ

総額は、「標準工事」に何が含まれるかで変わります。価格.comの案内には、電源プラグが特殊な場合の変換工事が標準工事に含まれず、別に工事費がかかる例が載っていました。古いエアコンの取り外しやリサイクル料金、運搬料も、標準工事とは別です。比べるときは、ここまで足した総額で見てください。

2年前の私は、家電量販店、ネット通販、メーカーのサイトと見比べて、最終的に、このとき初めて使った価格.comで買いました。型落ちの品も並んでいて、値段を比べやすかったのがよかったところです。型落ちかどうかは、気になった機種の型番をネットで調べれば確かめられます。

設置工事も一緒に申し込んで、総額は本体と工事費で10万円以上。それでも安いと感じたのは、家電量販店の店頭の値段、新しいモデルとの差、価格.comの中での同じ機種のお店ごとの差、の3つで比べたからです。

本体の値段だけでなく、年間の目安電気料金も足して比べるのがおすすめです。型落ちと新しいモデルで迷ったら、値引きの額と「年間の電気代の差×使う年数」を比べてみてください。広い部屋ほど、電気代の差が効いてきます。元が取れるかの計算は、前編に書きました。

家の電圧は、コンセントの形か、今のエアコンの型番で分かります。迷ったら、コンセントの写真をお店か工事の人に見せて相談してください。

自治体の補助は、注文する前に条件を見る

自治体の補助は、先着順や、予算に達し次第終了のことがあります。条件も自治体ごとに違うので、確かめる手順を3つにまとめました。

① 市区町村の公式サイトで調べる

「お住まいの市区町村名+エアコン 買い替え 補助」で検索して、公式サイトのページを開きます。受付の期間や条件は、ニュースではなく公式のページで確かめてください。

② 注文する前に、4つの条件を見る

見るのは、受付の期間と予算、対象の機種、買うお店、補助の対象になる金額の4つです。

たとえば、私の住む地域とは別の、ある市の今年度の案内では、エアコンは新しい省エネ基準を満たす機種だけが対象でした。買うのは市内のお店に限られ、インターネットや通販での購入は対象外です。補助の対象は本体の代金だけで、工事費やリサイクル料金は入りません。

ここで、型落ちとぶつかることがあります。安い型落ちの機種は、新しい省エネ基準に届いていないことがあるからです。統一省エネラベルの省エネ性マークが緑色なら基準を満たしていて、オレンジ色なら届いていません。

型落ちをネットで安く買うか、補助を使って新しい基準の機種を買うか。補助の分を引いた総額で比べてみてください。

③ 書類を捨てずに取っておく

申請には、領収書や保証書の写し、古いエアコンを引き取ってもらったときの家電リサイクル券の控えなどが要ることがあります。申請が終わるまで、まとめて取っておくと安心です。

まとめ|来年の省エネ基準を前に、エアコンは今年のうちに検討を

大きな買い物ほど、慌てずに予定を組んで買う。

  • 来年(2027年4月)から省エネ基準が新しくなり、安い機種は選びにくくなるかもしれない
  • 数年以内に買い替えるなら、今年のうちに検討を(上位の機種は今年中に買うのもあり)
  • 型落ちの狙い目は、上位の機種が11月〜年末、シンプルな機種が2〜3月ごろ
  • 比べるのは工事費込みの総額、補助は注文する前に条件を見る

夏に慌てて買うと、2年前の私のように、工事が思った以上に先の日程になり、新しいエアコンをすぐには使えないこともあります。来年の基準が始まる前のいまは、お買い得な型落ちも出てくる時期。数年以内に買い替えるつもりなら、今年のうちに一度、検討しておくのがおすすめです。

まずは、今のエアコンをいつごろ買ったか、思い出してみてください。次の夏に慌てないためにも、小さなところから準備や検討をしていくと、お金にも時間にも余裕が生まれることがありますよ。

参考にした資料

※資料はすべて2026年10月23日に確認しました。制度や条件は変わることがあります。補助は、お住まいの市区町村の公式サイトが最新です。

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